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アブ対策 [山の装備]

先月末に渋谷で行なった東京ミーティングのとき、リピーターの参加者Tさんから、アブについての質問がありました。

八ヶ岳を縦走してきたTさんはアブの大群にあい、タイツの上からも刺されて辛かったと(おそらく、タイツ+山スカートor膝上丈のパンツだったはず)。だから、タイツ+山スカートor膝丈パンツよりも長い裾のパンツを勧めたいと話していました。

Tさんは、美濃戸~美濃戸口間でアブの大群にあったとのこと。
あれから1ケ月経つけれど、まだかゆさで苦しむことがあるから、「MJリンクのみなさんも気を付けてくださいねー。とくに休憩中は要注意ですよ」とメッセージをくれました。

その後、何人かから、アブについて聞きました。
ひとりは我がサポーターの恩田さん。
Tさんと同じく美濃戸山荘より下のあたりでアブに追われたけれど(今年7月)、走っていたからか刺されなかったと。

もうひとりは、山登り愛好家の女性Mさん。
8月上旬に、同じく八ヶ岳をトレイルランしているときのこと。
美濃戸口へ向かう最中にあい、払っても追いかけてきて、タイツの上からも刺されたそうです(タイツ+短パン)。
とくに、Mさんいわく、アブは膝のあたりが好きなのか、よく刺されたと。
それと、無防備だったという頭にも、ひとつ。
手拭いを肩にかけたり、アブを追い払うのに振り回したりしたものの、アブの輪から逃げても、進んでいるうちに次の輪に入る……という感じで、美濃戸口のバス停にもたくさんいたとか。

今年は、猛暑のせいか、アブの発生も多く、また標高も上げているような傾向があるようです。
そこで、MJリンク・サポーターにアンケートをとったアブ対策をお伝えします。

【予防】
*ハッカ油(①)
*ハーブ系虫よけスプレー。顔も頭も全部スプレーできて便利
*数が多い場合は、ハーブより普通の虫よけスプレーの方が効くような気もする。部位によって使い分ける
*腰から下げられる虫よけシート
*虫よけブレスレット
*刺される前に追い払う
*長袖、長ズボンでカバー(それでも刺されるけれど)
*あんまりひどい時は、顔は専用ネットで覆う
*黄色・黒色のウエアは、虫の好まれるので避ける
*黒色はハチも反応して攻撃してくる色であるから、帽子は必ずかぶる(黒以外の色)
*休憩中は特に注意。アブのいるところでは、なるべく休まないようにする

【刺されたら】
*皮膚が弱くてアブに刺されると腫れてしまう人は、抗生剤の入ったクリームを持ち歩いて刺されたらすぐに塗るようにしているそう
*抗生剤入りでなくても、すぐに虫刺され薬(クリーム)を塗ったほうが、マシ
*すぐにポイズンリムーバー(②)で吸い取っておくと、化膿しずらく、あとが楽

皆さん、念のために、アブ対策をしてきてくださいね。
とくに薬は個人個人のものを使用するのが基本になるので、ご自分に合ったものを準備ください。

また、アブはどこにでもいるわけではありません。
発生条件は、気温や湿度、天候に左右されますが、水辺や草むらに近いところに多くいます。
よって、標高を上げていけば、やがてアブもいなくなります。
今回のコースの場合、美濃戸口~美濃戸あたりで発生しているパターンが多いようです。
おそらく、ピークは過ぎていると思われます。

以下、参考サイトです。

①ハッカ油
北見ハッカ通商
ハッカ・ハッカ油・ハッカ専門店ペパーミント商会
②ポイズンリムーバー(山道具専門店で購入できます)
ポイズンリムーバー
ベノムエクストラクター

では、晩夏の八ヶ岳でお会いできること、楽しみにしています!

MJリンク・サポーター 柏 澄子

ヘッドランプは必携! [山の装備]

登山のギアのひとつ、ヘッドランプ(ヘッドライト)をご存じですね。
あまたに装着して使えるライトのことです。洞窟探検みたいっ!

ヘッドランプは、日帰りの登山でも泊まりがけでもいつでも必ず持っていきます。

日帰り登山や山小屋泊まりの登山であれば、緊急のときと山小屋で夜間トイレに行く時などのためです。トイレに行くのには大した明るさは必要ではないので、重要なのは緊急のときのことです。緊急というのは、アクシデントなどがあって、帰りが遅くなり、日が暮れてから山を歩かなければいけなくなったときのことです。
山には街頭がないので、あっという間に暗くなり、暗くなると最後、足元がおぼつかなくなります。ヘッドランプがあったても歩くのは容易ではありません。ないと……歩くことなんてとてもとても……。
ヘッドランプは必携です。

テント山行や夜間行動を予定している登山(日の出前から登り始めるとか)の場合は、それなりの光量と照射距離のあるヘッドランプが必要です。テントは山小屋と違って電灯がありませんから、明かりはすべて自分持ちですし、夜間行動をする場合は遠くまでしっかりと照らせて、ルートを判別できるヘッドランプが必要です(経験者向きの話ですね)。
また、日帰り登山であっても、リーダーさんは夜間行動ができる程度のヘッドランプを用意してほしいです。これも緊急時に備えるためです。

MJリンクで行く日帰り登山の場合は、コンパクトで軽量なタイプでOKです。
ヘッドランプの性能については、光量、照射距離、消費電力などの数値で示されています。単位や測定方法が各社まちまちなので、正確に比較することはできません。
以下が日本で手に入るヘッドランプの主なメーカーです。

ペツル
ブラックダイヤモンド
パナソニック

暗くなってしまったとき、ヘッドランプがないとアウトなので、絶対に忘れず持ってきてくださいね。
電池の残量もチェックし、必要な場合は予備電池も忘れずに(最近は省エネが多いので、長期間でなければ心配ナシ)!
(今では少なくなりましたが、LED以外のライトの方は予備電球も)


柏澄子

地図を持ってきてくださいね [山の装備]

こんにちは。MJリンクの柏澄子です。
今月の浅間山まであと10日ほどですね。

今回のコースはそれほど時間がかからないので、途中でいくつかのお楽しみを考えています。
そのひとつが、「地図読み」です。
「地図読み」っていう言葉、みなさん普通に使いますよね。「読図」とも言います。
そうなんです、地図は眺めるものではなくて、読むものなんです。
地図が読めるようになると、山登りが一層面白くなってきます。
「読図講習会」や地図読みの書籍がある位ですから、ちょっとの時間で説明するのは難しいのですが、今回は、地図を読んでみようというきっかけ作りができたらいいなあと思っています。

そこで当日はみなさん、地図(以下のふたつのタイプのいずれでもOK)とコンパス(方位磁石、登山道具店で購入できます)をご用意くださいね。

登山に使う地図はふたつに大別できますので、それぞれについて説明します。


【地形図】
国土地理院が作成・発行している。
測量を元に(最近では衛星画像も利用して)作られたもの。
縮尺が1万分の1、2万5000分の1、5万分の1の地形図や、20万分の1の地勢図などいくつかの種類がある。
登山でよく利用するのは、2万5000分の1と5万分の1。低山歩きや雪山、沢登りなどにはより縮尺が小さい、2万5000分の1が適している。
実は、20万分の1も登山に便利なときが!展望のよい山から見える眺めを同定する(望める山や川、湖や街などの名前を調べる)のには、最適。

今回は、2万5000分の1「箱根」をご用意ください。
購入は、大型書店、登山道具店もしくは、地図センターネットショッピングから。


【登山用地図】
地形図を元に、出版社が作ったもの。
登山に便利なように、コースタイムやコースの注意事項が書いてある。
網羅されていない山域もある。

今回は、昭文社「山と高原地図」の「箱根」をご用意ください。
購入は、書店もしくは昭文社webサイトから。


浅間山ではごくごく簡単なことしかしませんので、まずは地図を準備し、自分がどのコースを歩くのか確認してきてくださいね。
それと、地形図を持ってくる方は、折りたたんで、ジップロックや防水性スタッフバッグに入れるなどしてきてください。濡れてしまうと使いものになりません。
折り方は色々あるのですが……それは、現地で!

防寒着について [山の装備]

MJリンクのみなさん、お元気でしょうか??
秋も深まり、「どこそこの紅葉がきれいだった~」という会話をよく耳にします。
都会で生活していても、風の冷たさを感じますよね。

第3回谷川岳登山を控え、この秋の寒さ対策について触れたいと思います。

私たちの感覚では、秋山=冬支度です。
標高が100m上がると気温は0.6℃下がります。
つまり、標高1977mの谷川岳山頂(オキノ耳)は、麓より12℃近くも寒いことになります。

また、酸素の薄い場所では以下のような低温障害にもなりやすいです。
・低体温症
・凍結を伴わない組織損傷(しもやけ等)
・凍傷

そこまで大ごとにはならなくても、
からだが冷えると動きが鈍くなって、ケガや事故の原因になり兼ねません。
そこで、装備のポイントをいくつか挙げます。

①乾いた暖かい衣類を身につける
たとえば吸湿・発熱性(化学繊維やウール)のアンダーウエアを着て、靴下の予備を持つ。
山で必要なのは、「汗」を吸収拡散して・暖かさが持続する機能です。

②からだの末端を冷やさない
もっとも冷えやすい部位は、手・足・顔です。
帽子・ネックウォーマー・手袋等で防寒できるようにしましょう。

③食べ物や飲み物を工夫する
あたたかい飲み物は、脱水もふせいでくれます。
ペットボトルより重量はありますが、魔法瓶(たとえばサーモスなど)もオススメです。

そのほかに必須のもの
・風を防ぐウインドブレーカー(ちゃんとした雨具であれば兼ねられます)
・休憩時や緊急用に厚手のフリース/セーターかダウン
・動きやすい(中)厚手のパンツ

夏でも秋でも基本は「重ね着」!!
こまめに体温調節できるよう、寒さに耐えられるような組み合わせを考えてみてください。

ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。
各種アウトドアメーカーや山道具屋さんでも、詳しい説明を受けることができます。

MJリンク 安岡


参照:メルクマニュアル家庭版 「低温による障害」

谷川岳の準備<雨具編> [山の装備]

こんにちは。先週の安岡さんエントリーに続き、今日は柏が雨具について紹介します。
ゴメンナサイ、長くなっちゃいましたが、お付き合いください。

雨具は登山の重要な装備で、晴天でも持っていきます(天候の急変に備えてね)。

観光地などで売っているポンチョ型の雨具はとても安いですが、登山には役に立ちません。長時間の雨に耐えられる素材ではありませんし、ポンチョは風でまくれ上がって、濡れてしまうこともあります。
登山専用のジャケットとパンツに分かれたタイプを用意しましょう。

登山用の雨具に求められる性能は「防水性」「透湿性」です。
防水性とは、雨に打たれても雨具の内部に雨が浸みこまず、濡れないということです。
透湿性とは、雨具の内部の湿気を外に排出する性能です。
雨具の内部と外気温には差があるので、運動すると雨具の中に湿気がこもります。たとえ寒い時期であっても、体は熱を発散しています。汗をかく場合だってあります。
そういった湿気を外に出してあげないとなりません。
せっかく防水できても、透湿性がなければ、雨具の下の衣類が濡れてしまいます。

透湿性が高いと蒸れにくいために、防寒着として活用できる幅も広いです。とくに風があるときには、フリースのような風を通しやすい防寒着よりも役に立ちます。

登山道具専門店には、上下で10,000円以下の雨具から30,000円以上するものまであります。
ゴアテックスは、防水性と透湿性を兼ね備えた代表的な素材ですが、高価ですね。
値段の差の大きな理由は、透湿性にあります。

初心者の方々と話していて残念なのは、雨具を買い替えている人(すぐに2着目を買う人)が多いことです。その多くは、透湿性が低いものだった故に、蒸れて不快だという経験をしたからです。この差は現場で明らかになります。

ですから、これからも登山を続けようと考えるのであれば、ゴアテックスかあるいは同程度の雨具がよいと思います。
もし年に1,2回程度のハイキングだけのつもりであれば、もう少し安価なものでもよいかもしれません。多少透湿性が劣ると思いますが。

では、なぜ雨具がそんなに重要な装備なのか?
それは、登山中の「濡れ」というのは、とても恐ろしいからです。
低体温症という症状を知っていますか。
体温が下がり、体が震えだします。この症状は急激に悪化する特徴があり、重症化すると、意識が混濁し、生命の危機に瀕します。

低体温症の三大原因が「冷え」「濡れ」「風」です。詳細は、ぜひ『山の救急医療ハンドブック』の92~95ページを読んでください(手前味噌ですが)。
これは、山に登る(それもかなりコアな登山を実践している)ドクターたちがチームを作って書いた本です。

「濡れ」は急激に体を冷やし、それを回復させるのはとても難しいです。
濡れないためには、汗をかかないようにウエアの着脱をこまめにするなどもありますが、雨に濡れないようにすることは絶対条件です。蒸れを防ぐことも重要です。そのためには、防水性と透湿性をしっかりと備えた雨具が必要となるのです。

それと買うときのもうひとつの注意点。
ほかのウエア同様、ちゃんと試着してくださいね。下にフリースなどの防寒着を着こんでも大丈夫なよう、ゆとりのあるサイズを選びます。

ほかにも、雨が侵入しにくいように襟まわりやフード、袖口のデザインなど、各社工夫をしています。専門店スタッフに詳しく聞いて、アドバイスをしてもらってください。


追記*
低体温症については、『凍る体』もとても参考になります。
著者の船木上総さんは、『山の救急医療ハンドブック』の著者メンバーでもある、循環器の医師です。彼自身がモンブラン(フランス)のクレバスに落ちて低体温症になり、九死に一生を得た経験が基になって書いた本ですが、低体温症のメカニズムや国内の事故事例についても詳説してあります。

谷川岳の準備 <登山靴編> [山の装備]

みなさん、お元気ですか?
お店が繁忙期を迎え、目まぐるしい毎日を送っている安岡です。
セミの声に、子どもたちがプールへ急ぐ姿・・・まさに夏真っ盛りの季節ですね!

谷川岳まで1ヶ月をきり、参加者も申し込み開始後ほどなくして定員に達しました。
みなさんの熱い想いをうれしく思います。

これから数回にわたっては、山の装備について紹介していきたいと思います。
残念ながら今回は参加されない方も、ぜひ次回からの参考にしてください。
まずはいちばん大切な登山靴について。

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上下:筆者家族の私物
中:筆者の私物

前回の那須岳へ向けてすでにご購入された方もいらっしゃるかと思いますが、
一般的に「登山靴」というと、写真のように

1、底が厚くクッション性がよい→長時間歩いても疲れにくい
2、底のグリップ力がある→下りや岩場などでのスリップを防ぐ
3、足首や甲がしっかりと固定される→捻挫や靴ズレをしにくい
4、つま先やかかとの生地が硬い→ケガや衝撃から守られる
5、防水透湿性がある→雨天時の行動にも支障がない

というような特徴があります。
まれにスニーカーやテニスシューズなどで山を登っている人を見かけますが、
矢印(→)右側の理由を考えてみると、登山靴の重要性がわかるかと思います。

まず登山用品店へ行くと、
・どのような山へ登るのかを聞かれる
・足のサイズ(幅)をはかる
・試し履きして歩いてみる(斜面や段差でも要確認!)
・違和感がないかを確認される

という流れになります。登山用の厚い靴下を持っていれば持参した方がいいですが、
お店でも借りることができるので心配はありません。

今回登る谷川岳の天神尾根には、滑りやすい木道やちょっとした岩場があります。
なので、上記のような登山靴の使用をぜひおすすめします。
底に凹凸が無く、足首が浅く、雨が浸みてしまうようなスニーカーでの参加は危険です。

そのほかにも、なにか疑問点がありましたら遠慮なくお尋ねください。
MJリンク宛か、このブログにコメントして頂ければスタッフが必ずお答えします!


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